システム監査平成14年問11

 あるWebサーバで、すべてのユーザが接続不能になった。このため、
保守要員がWebサーバを調査したところ、ネットワークを含めてハード
ウェアには問題がなく、また、システムは稼働状態であり、ユーザと
の接続が不能であること以外には異常がみられなかった。
 Webサービスの設定やユーザの操作には誤りがないとすると、この
Webサーバの異常の原因として、最も可能性が高いものはどれか。


 ア TCP SYNの大量発生が起こった。

 イ マクロ感染型のコンピュータウィルスに感染した。

 ウ メール爆弾が投入された。

 エ 論理爆弾が組み込まれていた。

解説

難易度 ★★
解答

 ア TCP SYNの大量発生が起こった。


 Webサーバの異常の原因を選択肢から選ぶ問題です。

 解説の前に、対象となる情報資産と情報セキュリティの3要素のうち、
 なにを侵害しているか考えましょう。

 情報資産:Webサーバ
 情報セキュリティの3要素:可用性


> ア TCP SYNの大量発生が起こった。

 ◇Syn Flood攻撃 とは。。。

  DoS攻撃の一種で、TCPのスリーウェイハンドシェイクが確立しな
  い要求パケットを次々に送信することで、リソースを浪費させ、
  サービス拒否の状態とする攻撃のことです。


> イ マクロ感染型のコンピュータウィルスに感染した。

 誤った記述です。

 マクロ感染型のコンピュータウイルスにより、Webサーバで、すべて
 のユーザが接続不能に陥る現象は過去に起きていません。

 ◇マクロウイルス とは。。。

  マクロは高度な機能を記述することができ、その仕組みを利用し、
  悪意を持って作られたコンピュータウイルスのことです。マクロ
  体系が同じであればOSに依存しません。

  マクロウイルスに感染した文書ファイルを開いた後に、別に開い
  たり、新規作成したりした文書ファイルに感染します。


> ウ メール爆弾が投入された。

 誤った記述です。

 メール爆弾とは、あるメールアドレスに大量または、大容量の電子
 メールを送り付ける脅威です。

 攻撃対象は、Webサーバではなくメールサーバになります。


> エ 論理爆弾が組み込まれていた。

 誤った記述です。

 論理爆弾とは、ある条件によって起動し、被害を与えるように作成
 されたプログラムのことです。