情報セキュリティアドミニストレータ平成15年問36

 SAML(Security Assertion Markup Language)の説明として、適切な
ものはどれか。


 ア Webサービスに関する情報を広く公開し、それらが提供する機能など
  を検索可能にするための仕組みを定めたもの

 イ 権限のないユーザの傍受、読取り、改ざんから電子メールを保護して
  送信するためのプロトコルを定めたもの

 ウ ディジタル署名に使われるかぎ情報を効率よく管理するためのWebサ
  ービスプロトコルを定めたもの

 エ 認証情報に加え、属性情報とアクセス制御情報を異なるドメインに
  伝達するためのWebサービスプロトコルを定めたもの

解説

難易度 ★★
解答

 エ 認証情報に加え、属性情報とアクセス制御情報を異なるドメインに
  伝達するためのWebサービスプロトコルを定めたもの


 ◇SAML とは・・・

  Security Assertion Markup Languageの略です。
  ユーザIDやパスワードなどの認証情報に加え、属性情報とアクセス制御
  情報などをXMLデータでやり取るするための仕様で、ネットワーク上の
  ビジネス文書のデータ形式などの標準化推進団体であるOASIS
  (Organization for the Advancement of Structured Information
  Standards)が策定しました。

  SAMLは、同一ドメイン内や特定のベンダーの製品の枠を超えた大規模な
  サイトなどで、シングルサインオンの仕組みやセキュアな認証情報管理
  を実現します。


> ア Webサービスに関する情報を広く公開し、それらが提供する機能など
>  を検索可能にするための仕組みを定めたもの

 UDDIに関する記述です。

 ◇UDDI とは。。。

  Universal Description, Discovery and Integrationの略です。

  Web Serviceに関する情報を広く公開し、それらが提供する機能などを
  検索可能にするための仕組みのことです。

  このUDDIにより、Web Serviceは、自分が必要とする機能を提供してく
  れる未知のWeb Serviceを広くインターネットから検索し、それを呼び
  出せるようになります。


> イ 権限のないユーザの傍受、読取り、改ざんから電子メールを保護して
>  送信するためのプロトコルを定めたもの

 S/MIMEに関する記述です。

 ◇S/MIME とは。。。

  Secure Multipurpose Internet Mail Extensionの略です。
  S/MIMEは共通かぎ暗号方式と公開かぎ暗号方式およびハッシュ関数を利
  用して、メールの暗号化とディジタル署名の付与を実現します。

  公開かぎ証明書のフォーマットは、X.509と呼ばれる仕様で決められて
  います。


> ウ ディジタル署名に使われるかぎ情報を効率よく管理するためのWebサ
>  ービスプロトコルを定めたもの

 XKMSに関する記述です。

 ◇XKMS とは。。。【 XML Key Management 】

  XML Key Managementの略です。
  ディジタル署名において、公開かぎの登録や配布を行うためのプロトコ
  ルです。

  XKMSは、公開かぎ管理や公開かぎ証明書の検証などのPKIによる複雑な
  処理をWebサービスとして提供します。

  それにより、ユーザ側のアプリケーション開発の負担を軽減することが
  できます。


> エ 認証情報に加え、属性情報とアクセス制御情報を異なるドメインに
>  伝達するためのWebサービスプロトコルを定めたもの

 正しい記述です。

 SAMLを利用して異なるドメインに伝達するためには、SAMLオーソリティの
 Webサイトを構築して、目的Webサイトへのアクセス認可を受けるようにし
 ます。