上級シスアド平成15年問53

 パソコンのウイルスチェックを行ったところ、幾つかのファイルが
感染していた。このときウイルス感染の発見者がとるべき措置はどれか。


 ア ウイルスの正体が不明である場合、ウイルスに感染したファイ
  ルを渡した相手が適切な是正措置をとれるように、ウイルスの正
  体が分かってから連絡する。

 イ システム管理者が迅速に対策を検討できるように、ウイルスに
  感染したファイルをシステム管理者に電子メールで転送する。

 ウ ほかのパソコンへの感染を防止するために、感染しているパソ
  コンをネットワークから速やかに切り離す。

 エ ほかのファイルへの感染を防止するために、前日にバックアッ
  プしたMOやフロッピーディスクを書込み禁止にする。

解説

難易度 ★
解答

 ウ ほかのパソコンへの感染を防止するために、感染しているパソ
  コンをネットワークから速やかに切り離す。


 事故を完全に未然に防ぐことは不可能ですから、事故が起きてしま
 った場合に適切に対処できるように体制、手順が確立していなけれ
 ばなりません。タイムリーに対処しなければ二次的なインシデント
 の発生や被害の拡大を招く恐れがあります。

 利用者は、定期的に情報セキュリティ教育を受け、セキュリティ事
 件および事故に関する知識を習得し、事故が発生した場合にどのよう
 に対応すればよいかを理解しておく必要があります。


> ア ウイルスの正体が不明である場合、ウイルスに感染したファイ
>  ルを渡した相手が適切な是正措置をとれるように、ウイルスの正
>  体が分かってから連絡する。

 誤った記述です。

 ウイルスの正体が判明するまでに、ウイルスの感染が拡大してしま
 います。ウイルスの正体が不明であっても、初期動作を確実に行わ
 なければなりません。


> イ システム管理者が迅速に対策を検討できるように、ウイルスに
>  感染したファイルをシステム管理者に電子メールで転送する。

 誤った記述です。

 ウイルスに感染したファイルを電子メールで送付してはいけません。


> ウ ほかのパソコンへの感染を防止するために、感染しているパソ
>  コンをネットワークから速やかに切り離す。

 正しい記述です。

 ウイルス感染により、他のシステムへの攻撃が想定される場合や、
 影響が拡大する恐れのある場合には、ネットワークやシステムの全
 部もしくは一部を遮断あるいは停止し、影響範囲の拡大防止策を取
 らなければなりません。

 ただし、システムによっては、それを遮断、停止したことにより、
 甚大な二次インシデントが生じる可能性もあるので、意思決定プロ
 セスや判断基準、具体的な作業手順などを予め定めておく必要があ
 ります。


> エ ほかのファイルへの感染を防止するために、前日にバックアッ
>  プしたMOやフロッピーディスクを書込み禁止にする。

 誤った記述です。

 前日にバックアップしたMOやフロッピーディスクにウイルスが感染
 していた場合、書き込み禁止にしても、それを利用した際に、ウイ
 ルスに感染してしまいます。