基本情報処理技術者平成15年秋期問72

 インターネット利用のセキュリティに関する記述のうち、適切なも
のは、どれか。


 ア インターネットを経由して社内電子メールシステムを社外と接
  続する場合、ファイアウォールを導入すれば、社内からの重要な
  情報の流出は自動的に防止できる。

 イ インターネットを経由してデータベースサーバを利用させる場
  合、データベースヘの不正アクセスやデータの改ざんを防止する
  対策が必要となる。

 ウ インターネットを利用して電子メールを送信する場合、暗号化
  を行えば電子メールの到達確認ができる。

 エ インターネットを利用するには、利用者認証システムに登録す
  る必要がある。

解説

難易度 ★
解答

 イ インターネットを経由してデータベースサーバを利用させる場
  合、データベースヘの不正アクセスやデータの改ざんを防止する
  対策が必要となる。


 インターネットを経由して社内のデータベースサーバを利用する場
 合、不正アクセスという脅威に対して、対策が取られていなければ
 なりません。

 ファイアウォールで必要最小限の通信に留め、データベースの利用
 者を限定し、アクセス権を付与したり、IDS(侵入検知システム)を
 導入して不正アクセスやデータの改ざんがないかどうかをチェック
 する必要があります。


 ◇IDS(侵入検知システム) とは。。。

  Intrusion Detection System「侵入検知システム」
  攻撃者(クラッカー)による不正侵入や攻撃をシグネチャと呼ば
  れるパターンファイルに基づいて検出します。

  IDSにはネットワーク型IDS(NIDS)とホスト型IDS(HIDS)があり
  ます。現在は、シグネチャによる検出だけでなく、RFCなどで規定
  されている本来のプロトコルの動きと実トラフィックの振る舞い
  を比較し、攻撃を識別する製品もあります。

  ・ネットワーク型IDS
   ネットワーク毎に設置し、ネットワークの通信を監視します。
   通信内容を解析し、疑わしい通信を検出します。
  ・ホスト型IDS
   ホスト(WEBサーバなど)毎にインストールして、ファイル
   アクセスやログファイルなどを監視します。疑わしいファイル
   アクセスやログ情報を検出します。


> ア インターネットを経由して社内電子メールシステムを社外と接
>  続する場合、ファイアウォールを導入すれば、社内からの重要な
>  情報の流出は自動的に防止できる。

 ファイアウォールを導入したからといって、社内の重要な情報の流
 出を防止できるわけではありません。

 ファイアウォールにより必要なサービスだけを通過させるようにす
 るために、通過ルール(ACL)を設定しなければなりません。
 たとえ、正しくACLが設定されていたとしてもセキュリティホールな
 どが存在した場合、防御することはできません。

 また、社内から外部への通信もACLに則った通信である場合、情報の
 流出は防ぐことはできません。


> ウ インターネットを利用して電子メールを送信する場合、暗号化
>  を行えば電子メールの到達確認ができる。

 電子メールを暗号化することにより、機密性の確保を図ることがで
 きますが、電子メールが相手に到達したかどうかを確認することは
 できません。


> エ インターネットを利用するには、利用者認証システムに登録す
>  る必要がある。

 利用者認証システムを利用することにより、ユーザの通信ログなど
 取得することができますが、必ずしも登録する必要があるわけでは
 ありません。